ハイフラ防止に抵抗やレギュレーターが不要なエラーフリーLEDバルブとやらを試してみた

当店で販売予定はなくても、面白そうだと思ったものは取り寄せて色々と調べています。そういう商品の一つがLEDバルブでして、何度かネタにしてきてました。

今日はハイフラ防止抵抗が要らないというエラーフリーLEDを試してみましたので、ご紹介。キャンセラー内蔵とか抵抗内蔵という表記の場合もありますが、どれも一緒です。

今回は安価なもの(1個300円弱)を8本取り寄せてみたのですが、なかなかツッコミどころの多い商品でした。

外見は普通のT20LEDですが、頭の形状(LEDを覆っているガラス部分)に注目。この写真に写ってない個体も含めて、8個全部の高さが微妙に違ってます。一つも同じものが無い(笑) 真正面側のLED部分が水平に固定されていない。あと、LEDチップも所々歪んで取り付けられています。

まぁ、このあたりは気にしなければ普通に使えるのですが（すぐ壊れそうな雰囲気が漂ってますので長期利用でも問題ないと言えるかは微妙ですが）、一番致命的だったのは、8本中4本は使っている間に電流値がドンドン低下していく謎仕様（というか、これは不良品でしょうよ）だったことでした。どういう状況かは動画で見るとよく分かります。2倍速に編集済みです。

右上の数値の動きに注目です。点灯した瞬間は1.4Aほど流れていますが、2分ちょっとで1Aを切ります。動画の最後の方(1.2Aを切ったあたりから)はかなりの勢いで電流値が低下していくのが確認出来ると思います。普通のガラス球は1.5A程度の電流が流れますので、1.4Aの時はハイフラしなくても、1Aを切るところまでいけば球切れ判定される可能性は高いでしょう。

ちなみに、通常のLEDバルブだと0.2Aとか0.4Aだとか、この程度です。

国内でもこの手の抵抗入り/キャンセラー入りLEDは多数販売されていて「長時間点灯させるとハイフラする」というレビューをチラホラ見かけるのは、これがその原因（の一つ）と思われます。

せっかくの機会なので廃棄する前に分解してみました。小さい写真しか残ってなかったのですが、内部はこんな感じ。

アナログの抵抗ではなく、何らかの電子回路で制御しているようです（今回は、50%の割合で制御できてなかったですが(笑）。

あと、ハイフラする／しないの原因をもう一つ。今回取り寄せたLEDは、電流値が1.55A～1.30Aと幅がありました。ハイフラ判定の電流の閾値は車種によって異なる上に、バルブそのものの電流値も異なるとなれば、車種、バルブとの相性はかなりあると言えますね。

最後に良いことも書いておきますと、これに限らず最近のLEDはもう十二分に明るいです。迷惑なぐらい明るい、という言い方もできるレベル。

電流値が勝手に低下しない、適切な電流が流れている固体であれば、うちのデモカーKF型CX-5、NDロードスターでは、PIAA社のレギュレーターや抵抗がなくてもハイフラしないことを確認しました。抵抗不要の取り付けが不要でレギュレターのような初期設定も要らないとなれば、これは便利な商品であるのは間違いないですね（厳密に言えば、車検に通るかは別という話はあるのですが）。

もうちょい安定したクオリティのものがあればいいのですが、そもそも今回は激安品を選んだので、もう少し高いものだと違う可能性は十分あります。

以上、LEDバルブ探索はまだまだ続く・・・

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