デイライトなどのLED関連の商品に関して頂くご質問に「当店のデイライト等は故障しませんか?」というものがあります。回答としては、
【A】できる限り故障率が低く、長く使えるものを選んでいます/製造していますが、工業製品である限り故障する時は故障します。「『できる限り』じゃ困る」という場合は、日本の大手メーカーのものをお選び下さい。不良品に当たる確率は下がります(が、それでも「故障しない」はないですよ・・・)。
が当店としての回答になります。以下、やや小難しい話になりますが、考え方をご説明します。故障の話をするときに良く出てくるこんなグラフがありまして、故障率曲線、と言います。バスタブカーブとも言います。
故障率曲線 – Wikipedia
自動車や機械設備のようにメンテナンスしつつ長期に使う耐久財に対してよく使われるものなので今回のような商品には当てはまらない部分もあるのですが、故障を考えるときの概念としては分かりやすいと思いますのでコレを使います。これに、粗悪品、平均的な商品、優良品をマッピングするとこんな感じです。ざっくりしたイメージ図なので、細かいところの違和感はご容赦を。
ポイントは、故障を考える上で重要な観点が「初期の故障率」「安定利用時(偶発故障期)の故障率」「摩耗期の故障率」という3つ。このすべての期間における故障率を下げること=壊れにくい、となりますが、そこはコストとの兼ね合いです。壊れにくいように設計・製造すればするほど、当然高くなります。
当店の場合は、扱うものは輸入品が多いのでここでいう「粗悪品」が混じることも当然ありえるのですが、当店独自の評価方法や基準をもって、できる限り「優良品」に近い商品を選ぶ・製造するようにしているわけです。ちなみに、当店オリジナル商品は今のところすべて国産(日本製)で、一部の部品(配線とかスイッチとか)は輸入品も混じってますが、それも商品と同様の観点で評価しています。
当店独自の評価方法というのは、色々あります。基本は企業秘密。時々当店ブログの商品評価エントリーに書いている「10時間連続点灯テスト」もその一つ。連続点灯させて壊れるか壊れないかをみるだけなら誰でもできますが(こんなものノウハウでも何でも無いからブログに書くわけで)、実際はその点灯テスト中にいくつもの観点で商品評価を行っています。
しかし、どんなテストを行っていったんは大丈夫と判断したとしても、この曲線が示すとおり初期不良も安定利用期の故障も劣化故障もゼロにすることは不可能です。特に、最近の輸入品は初期不良率低め、安定期が短め(つまりすぐには壊れないが、長くは使えない)という傾向が以前よりも強くなっており、短時間のテストで故障に繋がる不具合を見抜く難易度は上がっています。そういった背景もあり、どう頑張っても完全には無くせない故障をカバーするために、当店では3ヶ月~1年の商品に対する保証期間を設けています。
保証規程 | MAZPARTS マツダ車専門・輸入&オリジナルパーツ販売
粗悪品ばかりを扱うところは、初期不良の発生は当然として安定利用時にもガンガン壊れるでしょうから、保証期間なんて絶対に設けることができません。事業が成立しなくなりますからね。
少し話が逸れました。そろそろまとめに入りますと、当店としては出来る限り故障しにくいものを選ぶ・製造してはいますが、ゼロにはできません。とにかく「故障しない」ことを重視する方は、「優良品」に分類される多くの日本製、あるいは、日本のメーカーが品質管理をきっちり行っている海外製を選ぶのが良いと思います・・・が、それでも壊れる時は壊れますから、「工業製品とはそういうもの」と認識しておくことも必要ではないかなと思います。
当店について、もっと詳しく知りたい!という方は以下をご覧ください!
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