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販売台数に見る新型NDロードスターの憂い

時々やります、憂いシリーズ。DJデミオはその後回復して好調ですが、その話は後日。

【MAZDA】新型「マツダ ロードスター」の販売が好調|ニュースリリース

5月21日に発売した新型『マツダ ロードスター』の累計受注台数が6月21日時点で5,042台

01-2016-mazda-mx-5-miata-fd-1あれ?これって微妙な数値?と思った方はさすが。メディアも殆ど大本営発表をそのまま記事にしてますので、DJデミオに引き続き、その裏をちゃんと見たいと思います。

この数字は「累計」受注台数ですから、先行予約が始まった3月20日からの累積です。月の台数に直すと1,680台/月の販売台数。過去の販売台数目標達成値から見ても3倍は最低ラインですが、一応、目標販売台数は月500台なので最低ラインは超えてますね。

目標台数を3ヶ月連続で超えた、という見方をすれば好調と言えなくもないですが、あれだけ期待を煽って、盛り上がっている感があったことを考えると、物足りない。年度末を挟んだことを考えると、さらに物足りない。

(参考)BMアクセラは目標3000台に対して1万台超の3倍超達成、アテンザは1000台に対して7300台の7倍超達成、CX-5は目標1000台で8000台の8倍達成。(発売開始1ヶ月後の数字)
新型DJデミオの憂い | マツダ車専門・輸入&オリジナルパーツ販売 MAZPARTS Official Blog
※ちなみに、DJデミオは数少ない3倍を切った車種です。その後は売れ行き伸ばして好調ですが、その話はまたの機会に。

当初6月以降だった発売が5月20日になり、納期も短縮されて、想定より少ない台数で受注が推移しているんだなと透けて見えた訳ですが、改めてこの数字でそれが浮き彫りになりました。

最近でもWebには試乗レポートが追加され続けていますが、今年1月のメディアによる試乗レポート解禁から散々見続けてきたので食傷気味。原点回帰云々の記事も同じくです。当店ツイッターではもう全く取り上げてません(苦笑) 昨年の発表直後はめちゃくちゃ欲しいと思ったものの、その後の記事や情報を見ていると2Lも気になるし、RHT(リトラクタブルハードトップ)は?とか、やっぱり高いなとか色々考えて冷静になって「待ち」の人が多数というのが実情でしょう。今回は特に値段も高いですし、販売手法としては、

「ほしい!」と思った瞬間に買わせなかったのが失敗

ですね。

エンジンは1.5LのNA、RHTはなくてソフトトップのみ、2シーターオープンカーで価格が300万前後のクルマなんてよっぽどの勢いがないと普通は買えない(笑)

みんなが熱狂していた、あの発表イベントの直後(↓これ)から受注開始していたら結果は違っていたと思います。

(参考)
新型ロードスター発表!「マツダ ロードスター THANKS DAY IN JAPAN」、テンションあがるイベントだったよ!
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「思想」が販売台数を伸ばす足かせとなる

問題はここからです。値下げをして台数を稼ぐことをやらないのが最近のマツダ。そもそもそんなことをしても売れ行きが大幅に伸びるようなタイプのクルマではないので、それはあまり効果が無い。とすると、「高くても、押しつけがましくても、なんとしても欲しい!」という商品になるよう、価値をあげるしかありません。

商品価値を上げると言えば、すぐに思いつくのはRHT。これは、そう遠くない時期に出ることを各地でマツダの中の人が明言していますので、出るでしょう。

では、北米に設定されている2Lは出るか? これはマツダの中の人が、原点回帰云々で軽量であることの重要性や、なんでもかんでも排気量を増やせばいいもんじゃない!って言い続けてましたから、ハイそうですかと2Lを出す訳にはいかない、というのが現状でしょう。つまり、マツダの持つ「思想」に反することをあっさりやることはできない、という訳です。昔のマツダなら媚びて平気でやったでしょうが、いまのマツダは違います。

RHTが出ればやっぱり重量増もあって1.5Lだと物足りないという声も増えて、販売の現場からは相当プレッシャーがかかると思いますが、最低でも、初回車検時期ぐらいまで(要するには3年ぐらい)は、2Lは出さないと予想します。困ったことに&難しいことに、早く出したら出したで「あんだけ押しつけがましくアレコレうんちく語ってたのに?」ってなるし、1.5Lはなぁと思いつつも買った現行型のオーナーを強くガッカリさせることになるからです。「待ち」のオーナー予備軍の人にとっては嬉しいと思いますけど。

3年も低空飛行を続けるのは我慢ならん!ということになる可能性は十分あり、その場合マツダとしてのぎりぎりの妥協点は、ハードトップだとやや非力という名目で、ハードトップのみに2Lモデルを出す、というアプローチではないかと思います。これなら3年以内に出してもなんとか説明がつきそうです。同じタイミングでソフトトップに2Lを組み合わせるのは思想との矛盾が出てくるのでやらないでしょう。やったら上述のように「はぁ?」ってなりますよ。

2L+ハードトップとなると価格のさらなる上昇は避けられず、さらに「高い」というイメージを強化してしまうという悩ましい事情もあります。こりゃ苦しい・・・

・・・というように分析してみましたが、まだ発売1ヶ月なので、今後の動向にも注目です。当店もウォッチし続けますよ。

ちなみに、これと同様の悩みを抱えているのはCX-3ですね。実は販売目標台数ベースでは早くもタッチダウン寸前です・・・というのは、次の機会に。



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