東南アジア方面というのは主にタイ・ベトナムあたりなのですが、中国・台湾の商品であっても同様の返答になりますね。これは時々頂くご質問で、これに対する回答は、実は2つあります。
【A.1】輸入できなくはないのですが、商品の品質は相当低く、大型商品なので輸送費用がかなり高いです。しかも、国内での加工・修正に、当店に支払った費用と同等かそれ以上の費用がかかる覚悟が必要です。
以前はこういう返答をしていましたが、最近は違ってます。それは後半でご紹介するとして、まずは、輸入の費用については以前エントリーにしているので以下も参照下さい。
個別の商品取り寄せ／輸入代行で最後の見積もりが想定していた価格より高くなるカラクリ
マツダ車専門・輸入&オリジナルパーツ販売 MAZPARTS Official Blog
エアロの場合は大型商品なので、特に輸送費用が高いです。想像する範囲よりもかなり高くつくケースが多いとお考えください。というのも日本でもそうですが、ヤマト、佐川、日本郵便あたりでも一定サイズ以上の大きな商品は輸送できません。大型便のような別サービスで輸送できる場合もありますが、当然かなり高くなります。それと同様のことが海外でも発生するわけですが、そもそもそんなサービスは現地にはなくて特殊なチャーター便を当店で手配する必要がある、ということも多いです。となると、当然送料は高くなるし、当店も手間が増えるので手間賃分が追加でかかります。
次は、品質の問題でウェブに載っている写真と実物のギャップはめちゃくちゃ大きいとお考え下さい。例えば、これは今年の正月に香港某所で当方が撮影してきたGJアテンザです。
デザインの善し悪しはさておき、写真の見た目だと普通のエアロに見えますよね。ところが近づいて見ると、表面は樹脂そのままの未塗装、表面の質感はイマイチ、樹脂の質も明らかによくなくて経年でボロボロになると予想される商品でした。これを実際に輸入すると幾らになるかは分かりませんが、届いた実物を見て「この商品にこんなにお金かけたの？orz」と凹むのは間違いないです。GJアテンザクラスの車にこの質感のものを付けて許せる日本人は少ないと思います。これはまだ樹脂そのものなので写真でも判断余地はありますが、塗装されてしまっていると、もとの素材がどの程度なのか(悪いのか)は全く分かりません。
もちろん、ここから加工してピアノブラック仕上げにするとか、ボディ同色に塗装するとか、そういう自前の加工を前提とするのはアリです。ちなみに、そもそも論で商品がきちんとボディに取り付けできるかもわからない、という話もあります。加工精度云々ではなく「国内仕様とは違う」可能性もありますからね。その場合は、当然お客様にて加工して頂く必要がでてきますが、これもお金かかりますよ・・・
ということで、「想像よりも高いお金を払って、期待値以下の商品が届く可能性が高いがそれは了承済み。それでも輸入したい」という方はチャレンジしてもいいんじゃないかと思います。ただ、普通の方にそういう苦行(笑)はオススメできませんので、最近はこういう回答をしています。
【A.2】予想以上に高くついて、品質的にイマイチな商品の可能性が高いので、当店と取引がない先からの輸入は行っておりません。
輸入代行専業ならハイハイと仕事を引き受けると思いますが（断ると仕事が減るので）、当店は代行専業ではないので、当店のポリシーにそって正直にいきます。届いてガッカリするようなものは扱いたくないです。
とはいえ、東南アジアのエアロパーツに惹かれるのはすごく分かります。タイだとマツダ車はそれなりに人気がありますし、ベトナムあたりでも急速に増えてます。結構「おっ」てなるデザインのものがあるんですよ、確かに。当店に問い合わせが増えても困るので紹介してないものも実は結構あって、何れ現地に行って実物を見て良さそうなら取引するのもアリかなとは思っているのですが、なかなかリソースの制約もあって実現してないです。残念。
ちなみに、台湾は品質が全体に安定していて、物流も結構しっかりしているので、個人輸入するならこのあたりは難易度が低く、アリだと思います。台湾であれば当店の複数の取引先からの情報収集も可能ですので、このエリアならご相談に乗ることもできるかもしれません。国産品質は全く期待できませんが、がっかり品質というほどのものではないと思いますので。
当店について、もっと詳しく知りたい！という方は以下をご覧ください！
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