「アクセラ」も対応予定:新型「デミオ」は「マツダコネクト」を大規模アップデート、カーナビも改善 (1/2) – MONOist(モノイスト)
新型「デミオ」の購入を検討する上で、心配する声が多い車載情報機器「Mazda Connect(マツダコネクト)」。新型デミオ投入に合わせて大規模なソフトウェアアップデートを行い、カーナビゲーションの使い勝手の改善や動作安定性の向上を図ったという。
改善点の4つ目に挙げられている「v33へのアップデート」については、既に納車済みのアクセラはv33、一部地域ではアップデートされた人もいるようですので、もうまもなくすべてのユーザーがアップデートを受けられるようになるでしょう。
待望の大規模ソフトウェアアップデートだ。カーナビゲーション機能で、高速道路を途中に挟んでルートを設定する際に高速道路の入口位置や出口位置が表示されなかったり、走行ルートの残り走行距離などの表示位置が分かりにくかったりといった問題を改善した。
この記事にあるような記載だけだと、「改善」感がぬぐえません。この短期間で「改善」と「機能アップ」が並行してなされている、しかも「劇的」に変わっているとは思えず、過大な期待は禁物ではないかと思います。
「改善」で「不満要素」を取り除いても「満足度」は向上しない
今の取り組みの中心である「改善」は、あくまで「不満」要素を取り除くことが中心。見にくいものを見やすく・分かりにくいものを分かりやすく、不安定なものを安定させる、表示されないものを表示させる、不要な音声案内をなくす・・・。これらはすべて「改善」です。この「改善」で「不満」要素を取り除いても「満足度」は向上しません。マツコネのナビは、まだ「市販されている大多数のナビ」に追いつくフェーズです。「追いついた」ところで、既に期待値が下がっている既存オーナーの満足度は上がるかもしれませんが(苦笑)、これからマツコネナビを触る人の満足度は上がらないでしょう。
しかも、困ったことに現在のマツコネはハード的な4GBというSDカードの容量限界があり、市販ナビの8GBや16GBには物理的に追いつけない、超えられない壁がある(つまり、どう頑張ってもできない「改善」がある・取り除けない「不満がある」)という悲しい事実もあります。容量が4倍違うと、地図の精細さもこんなに違うんですよね。
はー、違いは一目瞭然。物理的限界がある以上、右側には追いつきようがありません。
「満足度向上」には「機能アップ」が必須
「満足度」を向上させるためには「機能アップ」に取り組まなければならないと思うワケですが、それは相当大変です。日本人の細かいニーズに対応した機能が市販の既存ナビには多数存在しますから、それに追いつくだけじゃなく、追い越さなければならない。そういう大幅な機能アップが短期間に期待できるのか?というと、疑問です。というのも、マツコネは輸入車のナビに大規模に採用されているハンガリー製OSがベースですから、ベースの機能は推して知るべしです。
輸入車のナビなんざ操作したことない!知らんし!という人は、検索してみてください。マツコネのナビへの不満と驚くほど似た(というか全く同じ)クレームが山ほどヒット! これは既視感待ったナシ(笑)
そんな状況のOSに、新機能をがんがん追加するのは一朝一夕にはできる話ではありません。特に車の場合は、動作検証も相当きっちりやる必要がありますからね。
・・・なーんて書きつつも、期待を良い意味で裏切ってスゴイ機能アップされていると嬉しいんですが・・・まぁ難しいかな(笑)
車載情報システムとしてのマツコネとナビの機能は分けて考えたいけど・・・
車の挙動をカスタマイズしたり、各種の情報を表示したり、コマンダーコントローラーで手元を見ずにナビの操作・音楽の切り替え操作ができたりと、インターフェースに改善余地はあると思いますが、マツコネ全体としてはいいデキだと思うんですよね。マツコネを実際に体験してみて、視線移動と姿勢の変化が減ることが運転中の安全性向上に貢献していることを実感した人は少なくないんじゃないかと。
ただ、これって試乗程度の短い時間じゃ体感しづらいと思うので、これから買おうと思っている人から評価を得るのは難しい。「地図がショボイ」「案内がイマイチ」「音声が変」などの分かりやすいネガティブ要素だけが記憶に残って、レビューにボロカス書かれてしまうという。
多くの人はそんな細かい違いは分からないでしょうし、関心が無い人も多いと思うので、「マツコネのナビ」=「マツコネ」となってしまっていて、ナビがイマイチ→マツコネがイマイチと、マツコネ全体が悪く評価されてしまっているのが本当に残念です。
ユーザーの声は適度に聞く。行動・思想がブレないことを期待。
デミオでは苦渋の決断で専用ナビを用意しましたし、マツコネのOSを変えるとか、いろんな噂があります。googleの「マツコネ」の検索候補に出てくるワーディングもこんな感じにイマイチで、
さらに「は」行を検索しようとすると、
開発担当の人も心折れそうになっていることでしょう・・・・
こういう「ブレ」が実は怖くて、マツダが持つ安全に対する思想が中途半端なものになっていく可能性があると思います。異論反論あると思いますが、今のマツダの良いところは「ユーザーの声を聞きすぎない(適度に聞く)」ところにあります。ユーザーの声をひたすら聞いて、改善して万人受けする車を作る仕事は他社に任せれば良い。聞けば聞くほど平凡な車になります。そんなのはマツダには期待してません。めげずに、自分たちが考える理想に基づいた車を作る、そのスタンスは変えずに、尖った商品を世に送り出し続けて欲しいところです。
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ちなみに、ナビとして全く使い物にならないかと言うと、そんなことはないです。機能や性能、きめ細やかな案内など、こだわらなければこれで十分、という人も多いとは思います・・・が、当店のRX-8に載せている数年前のHDDサイバーナビと比べると、やっぱりルート案内の妥当性はいまいち感あり、地図表示は寂しい、機能的に劣る部分もありと、日本のナビになじんだ人には物足りない可能性は高いです。
特に、高いビルがある訳でもない、何もない普通の住宅地とかで自車位置をロストするのは何とかしてほしいですね。リルートが早い(本来は良いことなんですが)ので、どう進めばいいのかわからなくなり、初めて行くところだと混乱します。危ないです、正直・・・
当店について、もっと詳しく知りたい!という方は以下をご覧ください!
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